仕事を辞めた話


今回は仕事を辞めた話を書こうと思います

あんまりいい話ではないかなと自分では思います



私は世界史が得意で、その面白さとかを伝えたくて教員になろうと思ってました

高校の恩師が理想で、その先生のようになりたいという一心でした

まあ授業を真面目に取ってたかと言われるとそうではないんですけど、教員になるための単位を取って実習の参加要件を満たして母校へ実習へ行きました


そしたらまあ大変でした

来年は3〜4人くらい実習生がいるのに、私だけでした

それも不安の一つでしたね

朝が早かった、7時過ぎには学校にいました

職員室周辺の掃除や朝の挨拶運動にはじまって、職員会議、朝の会

授業参観、研究授業の準備、生徒の日誌への返信

清掃活動、授業参観、帰りの会、部活動…

自分のことで精一杯な二週間でした

自分の授業のことだけでこれだけ大変なのに学級運営、部活動、保護者会の準備

さらには学校行事の準備……

考えただけで私にはできない、と思ってしまいました

私の中の「教師」は、教科を教える、それだけでした

視野の狭さ、認識の甘さで挫折しました

教員採用試験も申し込んだけど、棄権しました


同時進行で就活もしていました

最初は妹と同じように関東の方に行きたいと思ってました

旅費とか実習とか、いろいろと条件が合わなくて関東での就職を断念して地元で就職することにしました

そこで内定をもらったのが前の勤め先、金融系の会社でした、まあ銀行です

単純になくてはならないお金に関わる仕事すれば人の役に立てる、くらいのそんなに難しくない理由です


配属は実家に一番近い支店でした

入って1ヶ月研修があって配属だったんですけど、その研修の間にやめた今でも連絡を取る友達ができました

あの時は楽しかったです、まあ研修ですからね

男の同期一人と同じ配属になって、仲良くできたらいいなあとか、そんな甘いこと考えました


パワハラみたいなこともありました

一番仕事してない奴が上の役職についてました

後ろ指さされながら仕事してました


あとは、お金に関わることなので人の嫌なところ見えます

営業とかしながら「これ本当に役に立つのかな」とかすごく思ってました

役に立つとは思うんですけど、それを決めるの私じゃなくてお客様じゃん、って思ってました

人と話すのも好きだし、説明するのもどちらかというと得意な人間です

だから営業は得意な方だと、自分に合っていると思ってました


だけど実際やってみると、怖くてできませんでした

何が怖いかって、本当に自分の知識で戦えるのかが怖かったです


勉強も好きです、得意な方なんです

だから勉強もしてました

でも実際案内するとなると、違ったんですよね

今でも何が違うのか…あんまりわかってません

ただ、自分が言ってることが本当な正しいのか、間違ったことを言ってお客さんに大変なことが起きたらどうしよう、とか

そういうことは考えてたと思います


銀行の営業するものに絶対はありません

金利息も上がるかもしれないし下がるかもしれない

投資信託だって、絶対上がるわけではない

ローンの利率も変動する

絶対的安心を持ってわたしは営業できない、と思ってたのかなあと、これを書きながら思いました

お金は生きていく上でなくてはならない存在です

銀行もまた、全く無関係で生きていくのはほぼ不可能な場所です

だからこそ、安心できる物が提供できるかなと思ってましたが私が思っていた場所ではありませんでした


そして辞めた最大の理由は職場の人間関係でした

私が所属していたのは窓口総務と言われるところで、窓口に座っての業務が中心でした

まあ大変でした

対お客さんはまだよかったです、怒られたりすることもありましたけどそれはその時だけ耐えればなんとかなりますから

問題は上司や先輩との関係でした

直属の上司よりも、先輩が苦手でした


上司…上司Aとしましょう、二人いました

上司Aと上司B、Aは男性でした

Aはこの店で初めてそのポストについた人で、支店長の次席の役職でした

窓口業務についてはあまり詳しくなくて、Bに教えてもらいながら仕事をされてました

Bは窓口総務を統括する役席でした、バリバリのキャリアウーマンって感じです

この人に聞けばなんでもわかる、みたいな

AとBは他店でも一緒に仕事をしたことがある、まあ気のしれた人です

窓口に関してあまり知らないということもあってBの方が少し立場が上、という感じがしてました


そこまではよかったんですけど、Bと仲の良いC、これが私が苦手だった先輩でした

Cは役職がない平社員でした

ベテランさんなので仕事は一通り知っててできる人でした

Bはサバサバしてて、何か私がミスをしてもその場で指摘はしても後から色々言ってこない人でした

言い方は少し私にはキツく感じてましたが、そんなに嫌いではありませんでした

Cはその反対で、ミスをしたらチクチク言ってくることもありました

私も悪かったのですが、同じ質問を何回かしてしまった時に「まだできないの?それ前も聞いてきたよね?」と、言われたことがありました

その言葉が恐怖で一時期わからないことを聞くのが怖くなってしまった時期がありました

それでまたミスをして…みたいなことがあってその時期は私にとって地獄でした

他の先輩が手を差し伸べてくれたのでなんとかわからないことをまた聞けるようになりました


怒られるのは自分が悪いから、というのはわかってました

ミスをしたのは自分の不注意や確認不足で、他の誰のせいでもない

上司や先輩に叱られるわたしが悪いんだ

ずっとそう思ってました

あとは、陰口みたいなことを聴こえるように言われたりもして、それもキツかったです


窓口で精一杯なのに営業目標もあって全然達成できなくてますます自信無くしました

営業なんとかしたいと思って外回り担当の先輩に教えてもらいたくて残業時間の先輩の空いてる時間に質問に行ったこともありました

そこで上司Aから


人の営業の時間を奪ってまでやることではない、残業時間は営業したりする時間だ。今じゃない


と言われました

窓口が空いてる時間は教えてもらえない、窓口が閉まって勘定が合ってからの時間に先輩が店の中にいることはあまりありませんでした

じゃあわたしはどうやって営業目標達成する術を身につければいいのだろうか


結局わたしが在職中に目標を達成したのは一項目、数回だけでした

もっと頑張れたな、と思うこともありますけどあの時の自分には精一杯だったんだろうと思います


それが一年目

二年目になると後輩ができました

後輩への指導役はなぜか私でした

一番業務に不安があるのに、なぜ私なのか

間違ったことを教えてないか、それだけが不安でした

後輩が窓口独り立ちをすることになって、係が変わりました

とにかくなんでもやる係でした

後輩に教えながら新しいことを覚えなければならず、またいっぱいいっぱいになってしまいました

新しい仕事を覚えながら後輩の指導をして、そしてまた新しい目標…


そんな中、後輩を泣かしてしまったのです

自分としては申し訳ないことをしたと今でも思ってます

直前にお客様に少し苦言を呈されてしまった、という状況でした

そのお客様の事務処理をしていたときの後輩の私への態度(なんと言っていいか分からないので態度で行きます)に少し問題がある場面がありました

なのでそれについて気をつけた方がいいよ、と自分としては柔らかく丁寧に言ったつもりだったのですが私が彼女に怒ったのが初めてだったので多分びっくりしたんだと思います、泣かせてしまいました 

言いすぎたかなとか、言わない方がよかったかなとか色々考えました

本人にはあとから一言ごめんね、とこれからも色々聞いてくれて構わないから、と私も気をつけると添えました

それを見ていたBとCがわたしがお客さんに怒られたのを後輩のせいにした、と陰口を言っていた、と聞いてしまいました

それをわたしにいう別の先輩もどうかなと思ったんですけど、そんなわけないじゃんと思ったのと同時にわたしがミスを人のせいにするような人間に見えているのがショックでした

夕方二人が帰ったあとにAに呼ばれてその件について聞かれたのですが、経緯を話すとその話が誤解であることとわたしが指導した理由については納得してもらえました

もうなんだが信頼もクソもないなと思いました


新しい係について2ヶ月しないうちに新しく出納の仕事を覚えないといけなくなりました

その仕事を人取りやった後はそのなんでも係と出納の往復でした

途中でわたしが営業推進にいく話も上がったりともういっぱいいっぱいでした、結局は営業推進の係には行きませんでした

その間に営業でお世話になった先輩が二人異動しました

新しく来た営業担当の上司が親切でわたしのことを気にかけてくださって、ご飯に連れて行ってくれたり、してくれてました

これで少しは営業のことならあるかなともう一度Aに打診してみました、営業わたしも覚えたいので誰かについて行かせて欲しい、と

でも断られました

簡単に言えばわたしに割く時間はない、と

その時に、あ、もう営業で頑張るのやめよう、と思ってしまいました


ドタバタしているうちに、年明けの一月なかばごろ、突然係替えという形で出張所に行くことになったと支店長から言われました、プチ異動って感じですね

そっちの店には一つ上の先輩がいて、正直ほっとしました

年齢の近い先輩がいない中で仕事していたので近い人がいるだけで安心感がありました

苦手な人たちとも離れられると思ったのもあります

新しい環境でまた頑張ろう、と思ってました

ところがどっこい

そっちの方がきつかったです、所長と合いませんでした

一回キレたこともあります、理不尽なこと言われたので

それについては詳しく書けません…割愛します


規模が小さくなって伸び伸びできるかと思ってたんですけどそういうわけにもいかず

機械のエラーの立ち上げとかあまりしたことないのに任されたり、定時だからと帰らなければならないのはわかるんですが自分が起こしたエラーなのにわたしに任せて勝手に帰るパートさんがいたり…

忙しさでいったらたぶんそっちの店が忙しかったです


所長との一件から辞めることを決めて、3年目の5月に支店長(4月の人事異動で変わりました)に辞めますと告げました

まあ色々大変な時期だったこともあって引き止められました

辞めるのが決まったのは7月…2か月かかりました


辞めた後のことは正直何も考えてませんでした

とにかく辞めたかった、その一心でした

ずっとここにいたら頭がおかしくなる、心がズタボロになると、思いました


で、一番嫌な思いしたのは支店長と上司A、一つ上の先輩(BとCのことが嫌い)しかわたしが辞める相談しているのを知らないはずなのにBとCがそれを知っていることでした

先輩が裏切ってないことが大前提ではあるんですが、なぜ知っているのか怖すぎました

可能性としてはAからもれたのかな…という推測しかありません

先輩がもし…ということを考えた時に人間不信になりかけました

内線で先輩がBとCからわたしが辞めるって言ってるらしいけど知ってる?と探りの電話が来た時に先輩はシラを切ってくれたのでそういうことはないかなと思いますが…真相はわかりません


8月末に辞めるのが決まったあともまあ大変でした

有休消化希望出したんですがたぶん5日くらい残りました

それも見越して早めに相談してたのに引き伸ばされてせいで色々と台無しでした


辞めたことに後悔は一ミリもありません

あるとしたらお金のことくらいです

手取りが今より遥かに多いのでそこは後悔してもいいかなと一ミクロンくらい思います

その手取りを捨てでも今の方がいいと思えるくらいには前の仕事はわたしにはあってなかったと思います


色々文句とかその時の気持ちとか言ってきましたけど、結局はわたしが耐えられなかった

それだけだと思ってます

わたしが悪いとか職場が悪いとか、色々あるとは思うんですけどそれに対してわたしが耐性がなくて続けられなかった、の一言に尽きると思います

長く働いてる人もいるし、その仕事に向いてる人とか適性がある人もたくさんいると思いますが、私にはできなかった、それだけですね


働いてよかったところはお金について詳しくなれたところです

お金の知識は一生使えると思うのですごく役に立つ知識だと思います


銀行業界、色々と厳しいですがやりがいはあると思います

お客さんも優しい人もたくさんいますし、人と話すのが好きな人はいいかもしれません

目標について貪欲になれる人とか、仕事だと割り切っていろんなことができる人とか、そういう人が向いてると思います


ただ、わたしはお勧めしたい立場ではないです

辞めた人間ですし、身内がなりたいと言ったらまずは止めますな

でも、そんな仕事をしてくれている人がいるからこそこの世の中成り立ってるとおもいます

そこに関しては感謝すべきだとおもいます


めちゃくちゃ長くなってしまいました

たぶん文章もぐちゃぐちゃだったと思います…最後まで読んでくださった方いらっしゃるのかな…?


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました

また、書きます